鼠径ヘルニア体験記 | 手術と便秘ケアで再発防止

鼠径ヘルニア(脱腸)体験記です。

鼠径ヘルニア体験 退院後 気になる医療費は?

鼠径ヘルニア手術で病院の作成してくれたスケジュール表通り手術から4日目で退院することが出来ました。

病院スタッフの皆様に親切にしていただき感謝申し上げます。

 

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入院日数について

看護婦さんの見立てでは手術の翌日でも退院は可能だったようです。

でも二日目は腹も張って微熱もあったの、でさほど調子は良くありませんでした。

三日目の退院で充分だと思いましたが、家族の都合もあって4日目にした事情もあります。

 

ネットで調べてみると同じ腹腔鏡手術によって日帰り入院という選択肢もあるのだそうです。

 

私は苦しい時間をいろいろケアしていただいて今回の入院スケジュールに満足です。

 

医療費

日帰り入院だと医療費がいかほどかかるのかは解りません。

手術をこれから受けられる方は入院の心配と同時に、費用も心配な事柄のひとつだと思います。

私の場合、入院前の診察・事前の検査は薬10,000円かかりました。

入院費は最終日の支払いで90,000円弱でした。

もちろん限度額適用認定証を提示したお陰です。

 

もしも限度額適用認定証を医療機関に提示できず入院費を支払ってしまった場合でも大丈夫です。

高額療養費支給申請書を提出すれば、事故限度額を超えた金額が払い戻されるそうです。

 

限度額の基準はその人の所得に応じて計算方法が変わります。

詳しくは全国健康保険協会のホームページで見る事が出来ます。

 

高額療養費・70歳以上の外来療養にかかる年間の高額療養費・高額介護合算療養費 | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会

 

 

その後の経過

 

退院して1週間後の診察でようやく湯船に浸かっても良いとの許可が出ました。

これまでは毎日シャワーの生活だったのです。

腹腔鏡手術では抜糸をする必要がないのでこのことだけでも気楽ですね。

 

写真は手術後5日目の手術傷跡と比較です。

汚い腹ですみません。m(_ _)m

腹に水がまだ溜まっているのでゆるいパンツのゴムでも跡形が付いてしまいます。

ヘソから内視鏡を入れたそうなので一番ダメージがあります。

その両脇から器具を入れた小さな穴の跡があります。

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手術後2週間経過した腹部です。

相変わらず見苦しいですね。(^^;

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日々心がけている事

医師の指示を可能な限り守っています。

  • 2~1ヶ月は重いものは持たない。大使ごとは避ける。
  • 力まず排便できるよう下剤を調節

 

クシャミや咳は腹圧を感じるので注意しています。

笑う時もまだ少々つらいです。

 

あとは毎朝散歩をしています。

 

手術の傷は歩くと早く回復しますという看護師さんのアドバイスを信じて。

お陰で日に日に楽になっていく自身の体調を実感します。

 

1ヶ月後、もう一度医師の診察を受ければ卒業です。

 

 

鼠径ヘルニア 手術後3日目そして退院

手術後3日目

 

手術後3日目の朝、だいぶ腹の張りも減ったのか楽になってきました。

体温を測ってもらったら平熱に戻っていました。

 

傷跡を手当てしてもらったら、シャワーも許可が出ました。

目に見えて回復している実感があるのは嬉しく、感謝したくなります。

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今まで個室でしたが4人部屋へ引っ越しです。

引っ越してみると、私よりも年上の方が2名おられました。

個室は気楽ですが、同部屋の人と世間話が出来るのもこれまた癒やされます。

 

施術後4日目

 

回復も順調だった事から朝のうちに退院となりました。

 

その後の注意点がメモで渡されました。

  • 2週間から1ヶ月は重いものを持たない。立ち仕事は避けましょう。
  • 力まず排便できるよう下剤を調節してください。
  • 絆創膏はそのままでシャワー後貼り替えは不要です。
  • 発熱・痛み・傷が晴れたなどの症状があれば受診してください。

 

仕事に戻ると立ち仕事なので、ペースを加減していくしかないです。

原因となった便秘に気をつける必要があります。

 

鼠径ヘルニア、執刀医の診察・手術前検査・手術

1.診察

かかりつけ医の紹介で地元病院の外科医を訪ね、診察を受けました。

診断結果は、かかりつけ医と変わりありませんでした。

 

あとは手術をする際に伴うリスクがたくさんあることを説明してもらいました。

それが終わると同意書などを書いて提出する必要がありました。

提出は入院受付までに用意できれば良いとの事。

 

今のところ、症状からしてそんなに緊急性はありませんから慌てて手術する必要はないですよという説明もありました。

ですが、勤務先はこの夏は比較的ヒマだが秋から春にかけては猫の手も借りたいほど忙しくなります。

 

それに私の家は兼業農家なので農機具を運転します。

特にトラクターの運転は長時間になります。

すると、膨らんだ当りがヒリヒリとした痛みのようなものを感じるのです。

クシャミや咳をすると、腸がギュルッと動くような違和感が嫌でした。

というわけで、この時期に済ませたい希望を告げました。 

 

手術の方法も、今は2種類あるのだそうです。

1つは従来通り腹部を4~5㎝切開して患部に人工メッシュをあてる方法。

もう一つは腹腔鏡手術により、同じく人工メッシュで補強する方法。

さらに麻酔は局部麻酔、全身麻酔どちらも選べますとの事。

知人の経験者に聞いてあったので全身麻酔を希望しました。

 

腹腔鏡手術か従来方法かについては迷いました。

ひとまず腹腔鏡手術を選択しました。

結果的にはこれで正解でした。

 

体にダメージが少ない分、回復が早いので退院も早かったです。

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ここで重要な書類を準備しておく必要があります。

「健康保険限度額適用認定証」の発行を勤務先に申請することです。

用紙は勤務先でもらって記入します。

 

私の場合は手続きをとってから「健康保険限度額適用認定証」は数日で自宅に届きました。

 これを入院の受付時に提出します。

 

2.検査

診察が終わったら、そのあと手術に必要となる検査を受けました。

項目は、

  • CT検査
  • レントゲン
  • 感染症検査権限(血液検査)
  • 尿検査
  • 呼吸機能検査

記憶にあるのはこれぐらい。

 

手術前日には、歯科(口腔外科)で汚れのケアや取れそうな歯がないかチェックを受けました。

手術中に歯が取れて気道に入ってしまったりするのを未然に防ぐ意味もあるようです。

 

3.入院

3-1 入院受付 手術前日

すべて予定表が渡されていて、ほぼその通り進行します。

私は手術の前日10:00までに受け付けするよう指示されていました。

私は勘違いしていて午後1時に受付すれば良いと家でのんきにしていました。

当然病院から電話がかかってきてしまいました。(^^;;

 

受付して病室に案内されて、用意されていた食事をいただきました。

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 入院予定表を見ると、腹腔鏡手術を受ける人はこの日おヘソの処置があります、と書いてありました。

何をするのかと思ったらヘソの汚れを取る処置でした。

 

ヘソから内視鏡を入れて、その両脇に小さい穴(2カ所)を開け手術をするのだそう。

処置が終われば入浴してその日のやるべき事は終了です。

この日夕食はとれますが、下剤も服用します。

 

3-2 手術当日

起床して体温・血圧・血中酸素濃度などをチェックされます。

食事は出来ませんが日頃服用しているクスリは服用許可が出ました。

私は逆流性食道炎と血圧が高いのでかかりつけ医から胃酸を抑えるクスリと降圧剤を処方されています。

 

昨夜9時以降から絶食なのですが、まだ便通がありません。

病院から渡された座薬を使ってようやく用を済ませました。

点滴を済ませたあと手術室に呼ばれます。

 

3-3 手術開始

手術のミスを防ぐため、手術のベッドへ横たわる前に自分が受ける手術名と箇所を執刀医に告げることになっていました。

「左側の鼠径ヘルニア」を告げます。

体にもどちらの手術をするのか書かれているので間違えることはなく安心ですね。

 

全身麻酔を始めますと麻酔科医に告げられたあとは、テレビ画面がプツンと消えるように意識がなくなっていたように覚えています。

 

手術に要した時間は3時間ぐらいでした。

手術が終わるとタイムスリップしたように目が覚めます。

麻酔がまだ効いているので自分の体はオペされたんだろうかと思えるくらい何も感じませんでした。

 

3-4 手術後の経過 

当然ですが、病室でしばらくすると痛みを感じ始めます。

正露丸が欲しくなるような痛みを1時間くらいジッと我慢してしまいました。

ここはナースコールして痛み止めを希望した方が良かったようです。

 

真夜中になって、つらいと訴えると座薬を処置してもらえました。

ちなみに私は座薬でいいと看護師さんに伝えましたが、点滴のほうが効くそうです。

この座薬による痛み止めで、その後は朝までグッスリ眠れました。

 

痛みはもちろんですが、手術中に尿を採取する管が尿管に差し込まれていて違和感を感じました。

致し方ないことですが。

翌日は外してもらえましたが、抜く時は膀胱が吸い出されるような気持ち悪さを感じました。

 

一晩休むとだいぶ体を動かせるようになっていました。

恐る恐る時間を掛けて体を起こしてみます。

 

寝返りを打つのも苦しかった昨晩の事を思い出してみれば、すごく楽になった気がします。

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食事も出来るようになり、ゆっくりですが歩くことも出来るようになりました。

 

早く回復させたいという思いから、院内の廊下をあちこち歩きました。

そのせいなのか、それとも関係なく起きるものなのか分かりませんが、その後微熱が出てきました。

この日は妙に腹部が張ってきて苦しく感じました。

ガスがたまっているのかなと思ったのですが、手術によって腹部に水が溜まっているからだそうです。

 

私はまた持病の便秘が始まってしまったのだと思ってしまいました。

用意してきた便秘改善用の健康食品をこの日は毎食後摂取しました。

 

ここまでが手術翌日までの、おおまかな経過です。

 

 

 

 

 

 

鼠径ヘルニア 最初の違和感

1.鼠径ヘルニアを自覚するまでの経緯

 

私は今年誕生日が来れば還暦という世代です。

ある日、風呂上がりに腹の辺り何かしらおかしいことに気がつきました。

陰部の左隣あたりがふっくら出っ張っているのです。

 

ネットで調べたら一番近い現象を説明しているサイトを見つけました。

それがこちら。 ⇓

鼠径ヘルニア(脱腸)について|健康まめ知識|広島医療生活協同組合 広島共立病院

 

早速、かかりつけ医に相談に行きました。

結果はあなたが調べたとおりです、との事。

そして手術以外に根治する方法はない事も改めて知らされました。

嵌頓ヘルニアまで進行すると緊急手術になってしまうのだそうです。

手術をしていただける病院に紹介状を書いていただき、腹を決めました。

 

2.鼠径ヘルニアになる生活習慣

 

2-1 鼠径ヘルニアになる原因

  1. 筋肉・筋膜の衰え
  2. 重いものを持つ作業
  3. 立ち仕事
  4. 肥満
  5. 喫煙
  6. 便秘症
  7. 前立腺肥大

以上が原因となるそうです。

2~8はすべて腹圧を高くしてしまう要因と言うことになります。

 

私が該当するのは1、3、6ということになりそうです。

花粉症が春と秋に発症するので咳ではありませんがくしゃみがたくさん出ていたので8も関係あるかなと思います。

 

立ち仕事は数年前から従事するようになりました。

 

ここで最後のトドメの要因になったのは便秘だと思います。

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1日1回便通はあるのですが、便が今思えば硬かった。

毎回トイレで力んでおりました(^^;

 

そして冒頭に書いてある異変に気づく何日か前、今までにない力みを入れてしまいました。

便意は強いのになんとしても出てくれない、出勤時間は迫っているし・・・^^;

これを後悔したのは言うまでもありませんが。

脳梗塞にならずに済んで良かったと思うことにしています。