鼠径ヘルニア体験記 | 手術と便秘ケアで再発防止

鼠径ヘルニア(脱腸)体験記です。

鼠径ヘルニア、執刀医の診察・手術前検査・手術

1.診察

かかりつけ医の紹介で地元病院の外科医を訪ね、診察を受けました。

診断結果は、かかりつけ医と変わりありませんでした。

 

あとは手術をする際に伴うリスクがたくさんあることを説明してもらいました。

それが終わると同意書などを書いて提出する必要がありました。

提出は入院受付までに用意できれば良いとの事。

 

今のところ、症状からしてそんなに緊急性はありませんから慌てて手術する必要はないですよという説明もありました。

ですが、勤務先はこの夏は比較的ヒマだが秋から春にかけては猫の手も借りたいほど忙しくなります。

 

それに私の家は兼業農家なので農機具を運転します。

特にトラクターの運転は長時間になります。

すると、膨らんだ当りがヒリヒリとした痛みのようなものを感じるのです。

クシャミや咳をすると、腸がギュルッと動くような違和感が嫌でした。

というわけで、この時期に済ませたい希望を告げました。 

 

手術の方法も、今は2種類あるのだそうです。

1つは従来通り腹部を4~5㎝切開して患部に人工メッシュをあてる方法。

もう一つは腹腔鏡手術により、同じく人工メッシュで補強する方法。

さらに麻酔は局部麻酔、全身麻酔どちらも選べますとの事。

知人の経験者に聞いてあったので全身麻酔を希望しました。

 

腹腔鏡手術か従来方法かについては迷いました。

ひとまず腹腔鏡手術を選択しました。

結果的にはこれで正解でした。

 

体にダメージが少ない分、回復が早いので退院も早かったです。

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ここで重要な書類を準備しておく必要があります。

「健康保険限度額適用認定証」の発行を勤務先に申請することです。

用紙は勤務先でもらって記入します。

 

私の場合は手続きをとってから「健康保険限度額適用認定証」は数日で自宅に届きました。

 これを入院の受付時に提出します。

 

2.検査

診察が終わったら、そのあと手術に必要となる検査を受けました。

項目は、

  • CT検査
  • レントゲン
  • 感染症検査権限(血液検査)
  • 尿検査
  • 呼吸機能検査

記憶にあるのはこれぐらい。

 

手術前日には、歯科(口腔外科)で汚れのケアや取れそうな歯がないかチェックを受けました。

手術中に歯が取れて気道に入ってしまったりするのを未然に防ぐ意味もあるようです。

 

3.入院

3-1 入院受付 手術前日

すべて予定表が渡されていて、ほぼその通り進行します。

私は手術の前日10:00までに受け付けするよう指示されていました。

私は勘違いしていて午後1時に受付すれば良いと家でのんきにしていました。

当然病院から電話がかかってきてしまいました。(^^;;

 

受付して病室に案内されて、用意されていた食事をいただきました。

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 入院予定表を見ると、腹腔鏡手術を受ける人はこの日おヘソの処置があります、と書いてありました。

何をするのかと思ったらヘソの汚れを取る処置でした。

 

ヘソから内視鏡を入れて、その両脇に小さい穴(2カ所)を開け手術をするのだそう。

処置が終われば入浴してその日のやるべき事は終了です。

この日夕食はとれますが、下剤も服用します。

 

3-2 手術当日

起床して体温・血圧・血中酸素濃度などをチェックされます。

食事は出来ませんが日頃服用しているクスリは服用許可が出ました。

私は逆流性食道炎と血圧が高いのでかかりつけ医から胃酸を抑えるクスリと降圧剤を処方されています。

 

昨夜9時以降から絶食なのですが、まだ便通がありません。

病院から渡された座薬を使ってようやく用を済ませました。

点滴を済ませたあと手術室に呼ばれます。

 

3-3 手術開始

手術のミスを防ぐため、手術のベッドへ横たわる前に自分が受ける手術名と箇所を執刀医に告げることになっていました。

「左側の鼠径ヘルニア」を告げます。

体にもどちらの手術をするのか書かれているので間違えることはなく安心ですね。

 

全身麻酔を始めますと麻酔科医に告げられたあとは、テレビ画面がプツンと消えるように意識がなくなっていたように覚えています。

 

手術に要した時間は3時間ぐらいでした。

手術が終わるとタイムスリップしたように目が覚めます。

麻酔がまだ効いているので自分の体はオペされたんだろうかと思えるくらい何も感じませんでした。

 

3-4 手術後の経過 

当然ですが、病室でしばらくすると痛みを感じ始めます。

正露丸が欲しくなるような痛みを1時間くらいジッと我慢してしまいました。

ここはナースコールして痛み止めを希望した方が良かったようです。

 

真夜中になって、つらいと訴えると座薬を処置してもらえました。

ちなみに私は座薬でいいと看護師さんに伝えましたが、点滴のほうが効くそうです。

この座薬による痛み止めで、その後は朝までグッスリ眠れました。

 

痛みはもちろんですが、手術中に尿を採取する管が尿管に差し込まれていて違和感を感じました。

致し方ないことですが。

翌日は外してもらえましたが、抜く時は膀胱が吸い出されるような気持ち悪さを感じました。

 

一晩休むとだいぶ体を動かせるようになっていました。

恐る恐る時間を掛けて体を起こしてみます。

 

寝返りを打つのも苦しかった昨晩の事を思い出してみれば、すごく楽になった気がします。

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食事も出来るようになり、ゆっくりですが歩くことも出来るようになりました。

 

早く回復させたいという思いから、院内の廊下をあちこち歩きました。

そのせいなのか、それとも関係なく起きるものなのか分かりませんが、その後微熱が出てきました。

この日は妙に腹部が張ってきて苦しく感じました。

ガスがたまっているのかなと思ったのですが、手術によって腹部に水が溜まっているからだそうです。

 

私はまた持病の便秘が始まってしまったのだと思ってしまいました。

用意してきた便秘改善用の健康食品をこの日は毎食後摂取しました。

 

ここまでが手術翌日までの、おおまかな経過です。